史学雑誌

史学会

1980

89(2)

帝政初期のイタリアにおける土地所有関係—アリメンタ碑文の分析を中心に—

坂口 明

アリメンタ碑文から読みとれる数量的データを紹介し、主に土地所有規模の面から検討を加え、経営形態との関連について考察している。ローマのアリメンタ制度は、一定の基金を設定し、そこからあがる収益を貧しい子供たちの養育費にあてる制度で、設定された基金は土地所有者たちに、土地を担保として貸与されるため、碑文が土地台帳のような形をとっている。

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第五部[西洋経済史]5-3.原始産業・土地制度

5 European & American Economic History 5-3. Primary Sector of Industry & Land System