大阪の歴史

大阪市史編纂所

1984

13

戦国期の摂津闕郡について

今谷 明

大阪市域の大部分を占める旧摂津国西成・東生・百済・住吉四郡の政治的・軍事的重要性から、幕府がこの地域の管轄を摂津守護から切り離し、戦国末期まで屈指の有力守護の支配下においたこと、室町期に西成郡の呼称に代わって中島又は中島郡と記されるのが普通となったこと、又室町期から戦国期に限って登場する「闕郡」「欠郡」(ともに「かけのぐん」「かけのこおり」と読む)が、主として西成(はじめは中島を除き、後には全域)・東成・百済・住吉四郡の総括名として用いられていたことを明らかにする。

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第二部[日本歴史]2-6.地方史・歴史地理

2 Japanese History 2-6. Regional & Geography

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