史学

三田史学会

1958

31(1-4) 合併号

日本石器時代における骨角製釣針の研究

江坂 輝弥

縄文文化時代から弥生文化に至る間の骨角製釣針の発展過程について今まで学界に紹介された資料にもとづき、従来、縄文式文化の初期の釣針は大形品で時代が降ってから小形品をつくる技術が生れ、又釣針の最も原始形は尖部と軸とを結び合せた結合釣針であると云う見解は誤りであることをのべ、わが国縄文文化の中に見られる骨角製釣針は北ユーラシアから北部環太平洋に拡る一連の漁撈文化の所産の一端を担ったものと考えられると述べている。

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第三部[日本経済史]3-8.漁業・水産

3 Japanese Economic History 3-8. Fishery & Aquaculture

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