04831330
立命館法学
Ritsumeikan Law Review
立命館大学法学会
The Ritsumeikan University Law Association
2009
321,322 合併号
土地工作物責任における<第一次的所有者責任・第二次的占有者責任論>の可能性
Die primäre Haftung des Bauwerkseigentümers und die sekundäre Haftung des Bauwerksbesitzers
松本 克美
MATSUMOTO, Katsumi
建物の瑕疵と土地工作物責任(建物の瑕疵をめぐる法的責任論、土地工作物責任の問題点〈所有者責任の<補充性ジレンマ>、保有者・占有者の「共同占有者化」、「占有者」の「他人」性、「占有者」の損害防止義務の程度〉、本稿の課題)、民法717条の立法経緯と趣旨(ボワソナード草案および旧民法〈ボワソナード草案、フランス民法典1386条、旧民法典〉、明治民法典(財産編・1896(明治29)年4月27日法律89号)〈原案、明治民法典717条〉、ドイツ民法点における土地工作物責任〈規定、ドイツ法の特徴〉、717条をめぐる初期の解釈〈民法修正案理由書、梅謙次郎『民法要義』〉)、<第一時的所有者責任・第二次的占有者責任論>の可能性(所有者を土地工作物責任から排除した穂積原案の不当性〈占有者が免責されない問題点、占有者が免責されない場合の問題点―占有者の資力問題―〉、第一時的所有者責任・第二次的占有者責任論の合理性〈損害発生防止の観点、資力の確保、所有者責任の法的根拠、占有者責任の法的根拠、被害者タル占有者の「他人」性、条文解釈の整合性〉)。
日本語 / Japanese
第二部［日本歴史］2-15．法制史
2 Japanese History 2-15. Law
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