女の社会史 7-20世紀—「家」とジェンダーを考える—

大口 勇次郎【編】

2001

山川出版社

〔武家の相続と奥〕近世武家相続における異姓養子(大口)、岡山藩池田家の相続事情—養子相続をめぐって(大森映子)、仙台藩伊達家の「奥方」—七代重村の時代を中心に(柳谷慶子)、上級家臣の家と交際—越後高田藩榊原家の三家老を事例として(浅倉有子)、〔「家」と労働〕地侍層の「家」と女性—和泉国上神谷小谷家を素材として(吉田ゆり子)、近世後期・北関東における女性労働の特質とジェンダー—武州入間郡赤尾村林家の奉公人の分析を中心に(青木美智子)、九十九里浜大地曳網漁業地帯の網元経営における女性の役割(岩田みゆき)、幕末維新期の「家」と「家族」—「妻と夫」「母と倅」の関係性を中心に(中村文)、〔異国と辺境〕絵画としての「倭軍」と烈女イデオロギー—17世紀の「東国新続三綱行実行図」の分析から(鄭夏美)、文禄・慶長の役における朝鮮被捕虜人の帰還—とくに女性の場合(金文子)、幕末蝦夷におけるアイヌの女性—松浦武四郎の『近世蝦夷人物誌』を素材として(山田志乃布)、〔女たちの近代〕マリア=ルス号事件と芸娼妓解放令(森田朋子)、初期愛国婦人会考—近代皇后像の形成によせて(片野真佐子)、戦間期における女子労働者と労働政策(加藤千香子)、家事労働をめぐる「主婦」と「女中」(野本京子)。

A5判334頁

日本語 / Japanese

第一部[総覧]1-8.歴史一般

1 General History 1-8. History in General