文化
東北大学文学会
1954
18(4)
古ローマ共和政末期内乱の理解のために
祇園寺 信彦
当時の権力者達の人的基盤=人的主従関係を通じて共和政末期の権力構造を把握せんとする社会史的接近で、家権力構造に第一義的重要性を求めている。筆者は第一に血縁関係を挙げ、第二に被護民を挙げているが、この第二の要素にこそ、量的にも決定的なものを認めている。従つて、多くは被護民の歴史的生成・変質=保護と忠実に基く被征服者=世襲的な土地利用を目的とする氏族の自発的被護民化、更にその独立・解体に過程を画いている。
日本語 / Japanese
第五部[西洋経済史]5-13.政治・外交・法制
5 European & American Economic History 5-13. Politics & Law
- 法制・政治・軍事
- Law, Politics & Military