東洋史研究

東洋史研究会

1960

19(3)

夏税・秋税の源流

古賀 登

唐の租庸調の徴収期が9月未・12月未であったに対し、両税法では6月末11月未に繰り上げている点を手がかりとして、租庸調が粟中心の華北農業の経営型態に則してたてられたのに対し、両税法は、安史の乱後の唐がその財政の基礎とした所の、稲麦二毛作が普及し、又収繭期の早い江南の農業型態に則してたてられたからで、南朝陳の夏調・秋租調の発展とみることができるとしている。

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第四部[東洋経済史]4-9.財政

4 Oriental & African Economic History 4-9. Public Finance & Tax

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