拓殖大学論集
拓殖大学研究所
1971
80
12世紀イングランドにおける金納化と所領経営
松村 平一郎
貨幣経済の進展が賦役の金納化を結果したという19世紀以来の仮説について、ポスタンはマナ文書によって、後進地域である西北部で賦役の金納化が進行しているのに、貨幣経済の進展している先進的な東南部で、賦役が維持・強化されているという史実を明らかにした。筆者は、このポスタンの見解について、12世紀イングランドの所領経済の動向を検討して、若干の疑義を述べている。
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第五部[西洋経済史]5-9.財政
5 European & American Economic History 5-9. Public Finance & Tax
- 財政・租税
- Finance and Taxes