社会学評論

日本社会学会

1964

14(4)

マルクスの「賃労働」概念に関する若干の考察

元島 邦夫

マルクス思想分析の軸を次のように設定し論じている。市民社会における「疎外」が、労働力商品という概念化を経て「窮乏化」に至る過程、「疎外」を克服する主体としての、ドイツ古典哲学の継承者たるドイツ・プロレタリアートが次の段階の新秩序の母胎へと発展する過程、上の2つの過程は「労働」「商品」「価値」「剰余価値」というカテゴリー展開の中で進められて行くのであるが、その場合の「労働」のもつ意味。

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第五部[西洋経済史]5-12.政治経済思想

5 European & American Economic History 5-12. Economic, Political & Social Thought