史観
早稲田大学史学会
1954
42
漢の印刷よりみたる「漢委奴国王」印について
栗原 朋信
天明4年、志賀島で発見された金印は、偽印説・真印説をめぐつて未だに議論はたえない。そして、その議論の多くが、世に現われている漢印と比較している結果であるとし、筆者はこのなぞの解明の鍵を漢代文献中にみられる璽印に関する記載を整理・検討した上で行われるべきだとする。こうした視点から先秦の璽印より始めて13、4種に上る璽印の検討を加え、その結果、類似点と相違点を挙げ、前者は非決定的であるとして、倭奴国王の私印ではないかと想定する。
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第四部[東洋経済史]4-13.政治・法制
4 Oriental & African Economic History 4-13. Politics & Law
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