09144137
沖縄史料編集紀要
Bulletin of the Historiographical Institute
沖縄県教育委員会
Okinawa Prefectural Board of Education
2019
42
歴代宝案における表文の構造について―楚南家文書より考える―
The Composition of the Biaowen on the Rekidai-hoan: a discussion based on Sonan Family documents
本村 育恵
MOTOMURA, Ikue
はじめに、表文の目的、表文の形式と構造、魏掌政による推敲、読み下し、おわりに。 琉球から中国皇帝に出された表文は、即位慶賀などの儀礼的挨拶の場合に用いられ、君臣関係を確認し政治的忠誠を示すものとして重視される。王府の外交文書集である「歴代宝案」に収録された表文を具体的な検討事例として、法政大学沖縄文化研究所蔵の楚南家文書の『中山時用表法』『清末漢文組立役家伝書』所収の表文作成の注記と照合し、琉球人の作った表文がどのような決まりごとに則っていたのかについて考察している。
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