02880180
立命館経済学
The Ritsumeikan Economic Review
立命館大学経済学会
The Ritsumaikan University Economic Society
2009
58(3)
国際通貨制度・外国為替問題とケインズ―1931年から33年の時期を中心に―
International Monetary System ・ Foreign Exchanges Problem and Keynes
松川 周二
MATSUKAWA, Syuji
1929年末のニューヨークでの株式市場の崩壊に端を発した世界的な大不況は金融恐慌をも引き起こす。急激に悪化する国際収支のなか、1931年から33年にかけて、ケインズは新しいポンド本位制や金本位制の構想・共同の為替政策・最適な為替レートの決定とその実現のための具体的な提案などを多くの論文や覚書として残している。本稿では、『貨幣改革論』から『貨幣論』にかけて形成されたケインズの基本的な考え方や見解をケインズの言葉を引用しながら明らかにしている。
日本語 / Japanese
第五部［西洋経済史］5-8．貨幣・金融・保険
5 European & American Economic History 5-8. Banking, Currency, Finance & Insurance