人文学報

京都大学人文科学研究所

1954

5

不平等條約下の日本

井上 淸

1866年の改税約書の内容は非常な低率関税(輸入税、出入港税)を規定し、その重荷が各種間接税となつて課せられ、その結果、資本の蓄積が妨げられ、農民生活は破壊され、工業用作物の裁培の発展は止められ、マニユフアクチュアの発展は困難になり国内市場は狭くなり、紡績資本を主とする、政治的に欧米に屈従しながら、朝鮮・台湾への侵略を急ぐ原因となつた。

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第二部[日本歴史]2-8.対外関係史

2 Japanese History 2-8. Diplomacy

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