03868907
歴史評論
歴史科学協議会
2010
717
藩政改革像の再構築―熊本藩宝暦改革を中心に―
吉村 豊雄
YOSHIMURA, Toyoo
はじめに、改革の構図(大坂蔵元の改革圧力、稀有な藩主の存在―役割としての初期人事、「執政」堀平太左衛門による改革政府の樹立)、改革の基本特質(「逆向き」の財政建て直し―大坂直結財政の確立、改革の柱としての学校と刑法、年貢村請制の新たな方向性―宝暦の村合併と土地総背番号制―)、改革政府と藩主顕彰(「小さな政府」の志向、非政治の世界へ、藩主顕彰化の動き)、結果の重大性=安定化社会の構築―「地方分権の時代」の幕開け(民間活力の取り込み=領民評価・褒賞システムの導入、行政権限の地方移譲、「無給の地方公務員」の創出)、おわりに。(特集/幕政改革の思想)
日本語 / Japanese
第三部［日本経済史］3-21．財政・租税
3 Japanese Economic History 3-21. Public Finance & Tax
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