9784130302067

社会科学における善と正義―ロールズ『正義論』を超えて―

Good and Justice in Social Sciences: Beyond Rawls's "A Theory of Justice"

大瀧 雅之,宇野 重規,加藤 晋【編】

OTAKI, Masayuki / UNO, Shigeki / CATO, Susumu

2015

東京大学出版会

University of Tokyo Press

はじめに(大瀧雅之・宇野重規・加藤晋)、社会科学における善と正義(加藤晋)、〔ロールズと功利主義〕ロールズにおける善と正義―リベラル・コミュニタリアン論争再訪―(宇野重規)、ロールズ『正義論』における契約論的プロジェクト―その批判的再検討と今日的意義をめぐって―(井上彰)、イギリスにおける功利主義思想の形成―経済社会における一般幸福の意義を通じて―(中井大介)、功利主義批判としての「善に対する正の優先」の検討(児玉聡)、〔Book Guide I〕ロールズ『ロールズ政治哲学史講義』/随所からにじみ出る,リベラルな政治哲学(小田川大典)、サンデル『民主政の不満―公共哲学を求めるアメリカ―』/政治における道徳の論じ方(一之瀬佳也)、テイラー『世俗の時代』/「世俗」再編の試み(高田宏史)、〔市場と倫理〕理論経済学における善と正義―個人と社会の相互作用―(大瀧雅之)、分割の正義と不正義(間宮陽介)、〔Book Guide II〕ヴェブレン『有閑階級の理論』/市場の発展と慣習の進化(岡田尚人)、ヴェブレン『特権階級論』/「市場」と「倫理」の関係を見切った深き洞察力(薄井充裕)、ケインズ『ケインズラジオで語る』/マスメディアにおけるケインズ・スピリット(神藤浩明)、ケインズ『ケインズ説得論集』/歴史的文脈の中での,資本主義の相対化(玉井義浩)、フリードマン『資本主義と自由』/市場経済の光と影(堀内昭義)、ドスタレール『ケインズの闘い―哲学・政治・経済学・芸術―』/経済学者のディシプリン・生き様とは?(渡部晶)、ワプショット『ケインズかハイエクか―資本主義を動かした世紀の対決―』/色合いの異なった2人のリベラリスト(高田裕久)、〔民主主義と経済学〕社会的選択理論と民主主義(加藤晋)、世代間正義の公理的分析―功利主義と世代の不偏的処遇―(釜賀浩平)、〔Book Guide III〕ウィットマン『デモクラシーの経済学―なぜ政治制度は効率的なのか―』/シカゴ・アプローチによる政治経済学(海老名剛)、ブキャナン,タロック『公共選択の理論―合意の経済論理―』/合理的計算による国家形成(加藤晋)、ドゥオーキン『いま民主主義は実現できるか?―新たな政治議論のための原則―』/平等論と租税論について経済学からの批判的検討(田村正興)、アセモグル,ロビンソン『独裁制と民主制の経済的起源』/「近代化」の経済学(加藤晋)、あとがき(大瀧雅之)、索引、初出一覧、執筆者紹介。

A5358頁

日本語 / Japanese

第五部[西洋経済史]5-12.政治経済思想

5 European & American Economic History 5-12. Economic, Political & Social Thought

  • 第三部 [日本経済史] 3-22. 社会
  • 3 Japanese Economic History 3-22. Community, Family & Gender
  • 日本
  • Japan
  • 社会
  • Society