日本ルネッサンス史論—1661年より1850年に至る日本ルネッサンスの比較・綜合研究— 総論編

福本 和夫【著】

1985

法政大学出版局

日本ルネッサンスの時代性・階級性・革新性、ルネッサンスの原義と内容、日本ルネッサンス文化の諸法則、日本近世学芸復興期論前史—私の日本ルネッサンス史論の位置づけ—、ルネッサンス期に先行した航海貿易の発達、日本ルネッサンスと鉱山業・鉱山学・貨幣流通、沿岸航路・近海廻船の開拓、朱子学にたいする復古儒学その他の抗争とその反動、国学の勃興とその行きすぎ、歌道復古論の諸型態とその系列、国学者列伝中における奇才の双壁、後世方に対しておこった古医方の復古生新、折衷医学派の発生、和方家の発生とその内容の検討、兵学復興、法学復興—ルネッサンス・イタリーの法学復興と比較して—、ルネッサンス期に発展した史学・史観の検討、和算の発展とその限界性、カラクリ技術の復興と普及、火浣布製法の復興・風炮の発明・その他、日本に錬金術がおこなわれなかったことの意味するもの、博物学の勃興と物産会の開催、伊能忠敬による日本近海実測図の完成—ならびにその前後周辺—、北斎筆「黎明の紅富士」とその前後周辺、日本ルネッサンスの印刷術と中国・朝鮮・西洋との比較、商業資本と商人の是認論を積極的に唱えた人々の系列、田能村竹田と詩余ならびに煎茶会、異色の学者6人—貝原・田中・富永・三浦・鷹見・鈴木—、小説家西鶴と馬琴の対比、談林俳譜から芭蕉・蕪村の俳句まで、滑稽・諧謔を旨とした大阪狂歌と皮肉・調刺を主とした江戸狂歌、近松門左衛門と竹田出雲の戯曲、源内の戯作「風流志道軒伝」を中心に、山椒のような辛味をもった五七五の社会詩、書体・書風の変遷と復古生新の法則、ルネッサンス中期におこった考証学とその三系列、各種辞典類の続出、日本ルネッサンスの勃興・発展とその反動・抑圧、八代将軍吉宗の政治施設を検討する、蘭学伝来の意味するもの、造船・航海技術の復興論並に開国論の拾頭、百姓一揆・都市の打ちこわし・抜け参り、日本ルネッサンス期のメユートピスト、日本の近世史にはルネッサンス時代のあったことの傍証、明代・清代の中国にルネッサンス期があったか?、中国の明代・清代にルネッサンスがなかったことの傍証、ルネッサンス期に次いで日本にも啓蒙期があった、わがルネッサンスが国内へあたえた影響、わがルネッサンスが海外へあたえた影響。

A5判828頁

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第二部[日本歴史]2-10.教学・文化史

2 Japanese History 2-10. Education & Culture

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