東洋史研究

東洋史研究会

1995

54(2)

衞元嵩傳成立考

藤善 真澄

北周の建徳3年(574)に断行された武帝の廃仏事件の扇動者衞元嵩について、仏僧でありながら廃仏を説いた奇妙な人物像を、終生、事件の資料蒐集・発掘につとめ、新知見と補訂を怠らなかった律師道宣の見解と著作から解明する手法で試みる。そのさい、道宣の護法意識、史家としての道宣の苦悩と心の遍歴を辿ることに重点を置きつつ、事件と衛元嵩の人物像解明の資料としての道宣の著作の価値を詳述する。

日本語 / Japanese

第四部[東洋経済史]4-13.政治・法制

4 Oriental & African Economic History 4-13. Politics & Law

  • アジア・アフリカ
  • Asia and Africa
  • 法制・政治・軍事
  • Law, Politics & Military