史観
早稲田大学史学会
1954
41
「貫削木」の文化人類学的研究
西村 朝日太郎
残虐な刑罪としての「串刺」は我国の古典、就中「祝詞」の中に多くみられるだけではなく、質的な相違(意味合い)はあるにせよ、徳川時代に至る迄存在していたと考えられる。こうした歴史的事実を民族学的立場から筆者は検討を加え、ホカンド・ズールー・ギニァの諸部属=牧畜民族との関連の中から串刺の刑の意義を見出さんとするもので、特にこれ等牧畜民族と耨耕民族の接触—解体—国家形成過程における諸成層民族・叛乱部属に対する形としてあみ出されたものであるとのべている。
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第二部[日本歴史]2-15.法制史
2 Japanese History 2-15. Law
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