アイヌ文化の成立と変容―交易と交流を中心として― (「日本の中の異文化」研究成果報告書)

澤登 寛聡,小口 雅史【編】

2007

法政大学国際日本学研究所

総論 いまなぜアイヌ史か(榎森進)、考古学からみたアイヌ民族史(天野哲也)、東北北部におけるエミシからエゾへの考古学的検討(伊藤博幸)、文献資料からみた「エゾ」の成立(小口)、渡嶋蝦夷と津軽蝦夷(八木光則)、擦文文化の終末年代をどう考えるか(小野裕子)、夷俘と俘囚(永田一)、延久蝦夷合戦と清原真衡・貞衡(遠藤祐太郎)、オホーツク文化の形成と展開に関わる集団の文化的系統について(小野・天野)、北海道東部における「中世アイヌ」社会形成前夜の動向(大西秀之)、アイヌ文化の前史としてのオホーツク文化(涌坂周一)、11~12世紀の擦文人は何をめざしたか(澤井玄)、EPMA分析画像の解析によるオホーツク海沿岸出土の土器研究(竹内孝・中村和之)先史時代から接触期までの千島列島への人の移住(手塚薫)、「日の本」世界の誕生と「日の本将軍」(小口)、「和人地」上之国勝山館跡とアイヌ(松崎水穂)、北海道南部における中世墓(越田賢一郎)、北海道における中世陶磁器の出土状況とその変遷(石井淳平)、札幌市K三九遺跡大木地点の中世遺跡をめぐって(上野秀一)、『新羅之記録』の形成過程に関する一試論(新藤透)、考古学からみたチャシの年代観(宇田川洋)、「蝦夷地之制札」設置方針に関する若干の考察(澤登)、ウイマムと御目見(坂田美奈子)「ツクナイ」と「起請文」(渡部賢)、場所請負制下のアイヌ社会(長澤政之)、平沢屏山「オムシャ図」の世界(佐々木利和)、日本近世の蝦夷地シコツ・イシカリ・サルの地域的特質(市毛幹幸)、秋田土崎湊と松前蝦夷地との商品流通の実態(塩屋朋子)、タマサイ・ガラス玉に関する型式学的検討(関根達人)、蝦夷地・和人地・内地をめぐる流通システムとその再編(山田志乃布)、天保改革と松前における旅芝居興行(木村涼)、松前藩と松前神楽(川上真理)、近世前期における弘前藩のアイヌ支配と藩意識(髙橋亜弓)、幕府巡見使と本州アイヌ(浪川健治)、本州アイヌの考古学的痕跡(関根)、蝦夷錦と北のシルクロード(中村・小田寛貴)、東アジアの歴史世界におけるアイヌの役割(佐々木史郎)、青森県内所在の蝦夷錦について(瀧本壽史)、樺太アイヌの木製品における刻印・人面の信仰的意義(北原次郎太)、法政大学本『蝦夷島奇観』の一について(佐々木)、松浦武四郎の地誌・地図作製とアイヌ民族(山田)。

A5947頁

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第三部[日本経済史]3-27.民族・開拓

3 Japanese Economic History 3-27. Nation, Immigration & Emigration

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