筑後史学

筑後史学会

1954

2

古墳群の氏族的性格

鏡山 猛

筑後川流域平野の周辺山麓(北は朝倉、三井郡、南は浮羽、三井、八女、三池郡、大牟田市の山麓地帯)に夥しく分布する群集円墳が後期古墳(6、7世紀)であることを明らかにし、且つ中期の前方後円墳が氏族社会の血縁的集団と従属民の勢力によつて築造されたのに対し、これ等の古墳は氏族社会崩壊期の郷戸的な労働力の集結によつて築造されたのではあるまいかとの問題を提起している。

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第二部[日本歴史]2-2.古代史

2 Japanese History 2-2. Ancient

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