史淵

九州大学文学部

1960

83

1860年代のドイツ労働運動と工場労働者

小林 栄三郎

(承前)1860年代のドイツの大規模工場の1つである株式会社クルップ商会に勤めている労働者のうち、三世代以上にわたって勤めている一九六家族についてクルップ労働者の状態を考え、工場労働者の大部分がラッサール派およびアイゼナッハ派の運動に対して積極的でなく、むしろ産業ブルジョワジーの進歩党の顕在的あるいは潜在的な地盤となっていた理由を、当時の工場労働者の客観的主体的条件に求めている。(完)

日本語 / Japanese

第五部[西洋経済史]5-10.社会組織・社会問題

5 European & American Economic History 5-10. Social Problem, Movement & Organization