研究年報経済学
東北大学経済学会
1999
61(1)
マルクスの「集積Konzentration」概念に関する一考察—現代資本主義分析の基本的な方向を追求する一試論—
甲斐 エイ子
問題提起、「直接に蓄積にもとづく、またはむしろ蓄積と同一物である」種類の「集積」を促進する内的論理、「労働の搾取度の増加による労働者数の減少の埋め合わせには、越えることのできない一定の限界がある」というマルクス命題(『資』IIIa,p.419参照)について、マルクス資本蓄積論は自己の陥った論理的危機にいかなる概念を措定することにより立ち向かっていったか、現行『資本論』における「本来的集中」概念について、結びに換えて。
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第五部[西洋経済史]5-12.政治経済思想
5 European & American Economic History 5-12. Economic, Political & Social Thought