彦根論叢
滋賀大学経済学会
1954
21
徳川時代の経済構造
江頭 恒治
徳川時代の全国経済は全国的相互経済(全国的流通経済)と全国的共同経済(全国的政治経済)との二重構造から成り、前者は更に藩際輕済と民間経済とが重積して形成される。この経済構造は内部的運動のみによつては崩壊せず、それは外部的衝撃によつて齎らされた。その場合流通経済層の動きは重要でなく、全国的単一共同経済への要望が結集してなされた明治維新が封建制を廃止し、近代国家を実現したと論ずる。
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第三部[日本経済史]3-2.時代経済史
3 Japanese Economic History 3-2. Ancient, Medieval, Modern & Contemporary Economy
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