歴史地理学の諸問題

人文地理学会【編】

1952

柳原書店

第1部第2部に分れているが、第1部には日本史関係をいれている。歴史地理の重要性(内田寛一) 関東地方に於ける洪積世以降新石器時代に至る海進海退について(酒詰仲男) 条理の耕地割と登呂水田址(米倉二郎) 甲府盆地における豪族屋敷(谷岡武雄・須藤賢) 城下町の地理的性格に関する二、三の考察(藤岡謙二郎) 足子商人の地理的性格(樋口節夫) 金鉱業と村落生活(小葉田淳)馬借集団の活動とその構造(野田只夫) 江戸時代における紀ノ川流域地方の農地開発(藪内芳彦) 新田集落の地域的構造(矢嶋仁吉) 摂津泉尾新田の歴史地理的考察(三橋時雄) 近世に於ける信州伊那谷の村落構造第2報(淺香幸雄) たたらの歴史地理学的研究(庄司久孝)を収めている。第2部の中、東洋関係のものは、大地はいきている(宮崎市定) 李朝初期に於ける朝鮮の漁業と塩業(吉田敬市) 淮河水災覚書(河野通博) 中国に於ける都市の移動(日比野丈夫) などである。西洋関係のものには、北アフリカの原始交通形態(山口平四郎) フェニキア人のアフリカ大陸周航(織田武雄) 中世オスト・エルベに於ける西スラヴ村落の意義(水津一朗) イギリスに於ける炭資源の現実化過程(小原敬士)などである。

A5判230頁

日本語 / Japanese

第一章[総覧]1-5.歴史一般

1 General History 1-8. History in General