大分県地方史
大分県地方史研究会
1959
17-20 合併号
山村における「あらけ」について
中野 幡能
豊後日田の津江地方に「あらけ」と云う家号の家かおり、筆者は「アラケ」は「アラキ」即ち開墾の意と解し、この津江山は荘園時代政府の施人した杣山であったから「あらけ」は耕地の開発者とみて、郡司日隈氏の特権を利用自ら開発領主となり杣山の鎮守を祭り、出作の百姓、工人と共にその祭祀に当り、それらの家を「あらけ」として保護したものと見ている。
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第三部[日本経済史]3-11.土地制度
3 Japanese Economic History 3-11. Land System
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