9784326654031
二〇世紀日本レコード産業史―グローバル企業の進攻と市場の発展―
生明 俊雄【著】
2016
勁草書房
〔はじめに〕20世紀という舞台で発展した世界のレコード産業、欧米メジャー企業の台頭・発展と世界市場での寡占化の進行、日本ではドメスティック楽曲の市場も制覇、本書で解明していく三つのテーマ、日本市場を分析する意義、大型企業の世界的寡占を生んだレコード産業の特質、本書の構成、〔世界のメジャー企業による生成期の日本の市場への攻勢〕欧米のレコード産業の創生(19世紀末～20世紀初頭)、立ち上がりが遅れた日本のレコード産業、”英国からの黒船”ガイスバーグの来訪、大正時代の日本のレコード産業の形成、昭和初期の外資の本格攻勢とレコード産業の発展、〔発展期の日本のレコード産業への世界のメジャーの進攻〕レーベル別ライセンス契約時代の進展(50～60年代)、新興メジャー三社の誕生とその足取り、相次いだ欧米メジャーと日本の大手企業との合弁誕生(70～80年代)、合弁の解消と100%外資の日本法人の誕生(80～90年代)、〔米英メジャーの日本への進攻はなぜ進んだのか―歴史事実の検証から読み取れること―〕世界の市場を手中に収めた米英メジャー企業の産業的特質、欧米メジャーの進攻を促した日本のレコード産業の制度的変化、米英メジャーの進攻への日本のレコード産業の対応、〔サバイバルを模索する21世紀のレコード産業―激変する事業環境のなかで生まれつつある新しいかたち―〕デジタル化時代の大波に飲み込まれたレコード産業、前進から混迷へ、音楽コンテンツを見限りはじめたメディア・コングロマリット、ディスク製造と流通の機能を失うレコード会社、21世紀のレコード産業に生まれつつある新たなかたち、〔ポピュラー音楽文化の発展とレコード産業〕文化帝国主義からグローバリゼーションの視点へ、目が向けられることが少なかったレコード会社の動き、レコード産業の力学を無視してはポピュラー音楽の歴史は語れない。
B6371頁、索引ほか21頁
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