03899861
駒沢大学経済学部研究紀要
Journal of the Faculty of Economics
駒沢大学
Komazawa University
2006
61
複雑労働の還元問題と剰余価値論
The Reduction of Complex Labour and the Surplus Value Theory
森田 成也
MORITA, Nariya
問題の所在と本稿の課題、複雑労働の還元問題とはいかなる問題か、「価値比例説」の検討(生産論的「価値比例説」の検討、分配論的「価値比例説」の検討)、「単純加算説」の検討Ⅰ―単純商品生産モデル(修業労働だけを入れたモデル、修業労働と養成労働を入れたモデル、修業労働と養成労働と物品費が入るモデル)、「単純加算説」の検討Ⅱ―資本主義的生産モデル(ヒルファディングと「独立加算説」、荒又氏による「独立加算説」の徹底、「独立加算説」から「価値移転説」へ)、「価値不変説」の検討、「価値移転説」の理論的展開(技能の生産とその価値移転、「価値移転説」と労働価値説、本来的労働力と本来的生産手段との中間的存在としての技能、複雑労働と単純労働の違いの本質、「価値比例説」の再検討)、「価値移転説」が提起する新たな諸論点(技能の外化と内化―形式的包摂と実質的包摂、2つの有機的構成とその逆関係的統一、2つの剰余価値率)。
日本語 / Japanese
第五部［西洋経済史］5-12．政治経済思想
5 European & American Economic History 5-12. Economic, Political & Social Thought
- 第五部 [西洋経済史] 5-10. 社会組織・社会問題
- 5 European & American Economic History 5-10. Social Problem, Movement & Organization