9784585226024

環境と歴史学―歴史研究の新地平―

水島 司【編】

MIZUSHIMA, Tsukasa

2010

勉誠出版

〔環境と歴史学へのアプローチ〕地球環境問題にみる歴史学と自然科学の融合(佐藤洋一郎)、歴史学と自然科学―始皇帝陵の自然環境の復元(鶴間和幸)、環境と人間の生活の通時的かかわり―中国海南島の事例より(梅﨑昌裕)、中国における環境史研究の可能性―生業技術からみるミクロな人間―環境系(卯田宗平)、環境史・災害史研究と考古学(宮瀧交二)、近年における歴史生態学の展開―世界最大の熱帯林アマゾンと人(池谷和信)、環境歴史学の可能性(飯沼賢司)、歴史のなかの環境とコモンズ―日本のサケの資源利用(菅豊)、史料解釈と環境意識の「発見」をめぐって―中世イタリア都市の場合(徳橋曜)、ドイツの歴史学と「環境史」―ヨアヒム・ラートカウ『自然と権力―環境の世界史』を例に(森田直子)、〔環境と地域史〕生態環境史の視点による地域史の再構築―生物多様性の歴史的変化研究のための史料について(上田信)、雲南地域住民の天然資源保護・管理―18世紀後半~19世紀前半の元江流域・メコン河上流域を事例として(クリスチャン・ダニエルス)、ナイルをめぐる神話と歴史(加藤博)、地中海性気候と砂漠の遺跡―エジプトの伝統社会と新興文化の広がり(長谷川奏)、偽バナナは消えたのか―北部エチオピアの栽培植物をめぐる歴史学的考察(石川博樹)、気候変動とオスマン朝―「小氷期」における気候の寒冷化を中心に(澤井一彰)、棚田と水資源を活用した楠木正成(海老澤衷)、環境史からみた中世の開始と終焉(高橋学)、神仏習合と自然環境―言説・心性・実体(北條勝貴)、東南アジアにおける森林管理をめぐる環境史(田中耕司)、南アジアの〈環境―農耕〉系の歴史展開(応地利明)、南インドの環境と農村社会の長期変動(水島司)、イギリス鉱物資源史の視角―環境の資源化・資源連鎖・共有ルールの論点から(水井万里子)。

A5232頁

日本語 / Japanese

第一部[総覧]1-8.歴史一般

1 General History 1-8. History in General