9784336062567
鉄道人とナチス―ドイツ国鉄総裁ユリウス・ドルプミュラーの二十世紀—
A Railway-man and the Nazis: Julius Dorpmuller, the President of the German National Railway in the 20th Century
鴋澤 歩【著】
BANZAWA, Ayumu
2018
国書刊行会
Kokusho Kanko Kai
〈地図1〉ドイツにおける主要鉄道路線の展開(1870～1914年)、〈地図2〉ヨーロッパ(1939～45年)、〈地図3〉主な強制収容所・絶滅収容所の位置、〔はじめに〕ベルリン・プリンツ=ハントイェリイ通り七〇番。同七六番。、ドイツ鉄道百周年祝賀行事、ドルプミュラー論争―「悪魔の国鉄総裁」か「ただ鉄道のために」か―、小伝をはじめるにあたって、〔プロイセン王国の技官―十九世紀「ドイツ」鉄道史のなかのドルプミュラー親子(19世紀末まで)〕二人のドルプミュラー、鉄道技師の世代区分、ユリウス・ドルプミュラーの修業時代、技術官吏の昇進難、ザールブリュッケンから青島へ、〔ドイツ帝国の海外鉄道―中国行きの鉄道技師(1908～1914)〕第一次グローバリゼーションと皇帝、中国をめざすドイツ帝国、一九〇七年までの青島、津浦鉄道のドイツ人技師、中国体験、〔帝国の崩壊―第一次大戦下ドイツへの帰還 (1914～1918)〕「長い十九世紀」のおわり、脱出、第一次大戦下の鉄道、帰国者はなにをみたか、革命と敗戦、〔ライヒスバーンの誕生―「愛されない共和国」とドーズ案(1918～1926)〕共和制ドイツのプロイセン国鉄官吏、ドイツ鉄道統一への長い道(第一次世界大戦前)、大戦から「ライヒ鉄道(ライヒスアイゼンバーン)」へ、抜擢(一) 共和国の危機、寡婦たちの天文学的インフレ、抜擢(二) ドーズ案とライヒスバーン会社、〔ドイツ・ライヒスバーン総裁―相対的安定期から大不況へ(1926～1933)〕ライヒスバーン総裁に、「ライヒスバーンはドイツ経済と興廃をともにする」、「ユリウス」の同僚たち、世界大不況とシェンカー契約、〔ヒトラーといかにつきあうか―強制的同質化のうけいれ (1933～1937)〕民主主義がナチス・ドイツをうんだ?、「ライヒスバーンのヒンデンブルク」から「古きドイツ」の象徴に、強制的同質化、ナチ新政府をどうみたか、三〇年代・ライヒスバーン総裁の好日、好日?、〔ナチ政府の交通大臣―抗議者,アウトバーン,「鉄道の戦争」(1937～1942)〕良心的抵抗者の後任、遅れたモータリゼーションとライヒスバーン、ドイツ道路総監トット、アウトバーン建設,その後、トットの世代,ドルプミュラーの世代、第二次世界大戦の開始、最後の「鉄道の戦争」、シュペーアと、〔「死への列車」をはしらせて―ユダヤ人移送の実行と敗戦直後の死(1942～1945)〕マリオン・ツァーリンスキイの場合、「生への列車」ユダヤ児童輸送、「ユダヤ人は食堂車使用を禁ずる」、アルベルト・ガンツェンミュラー、ガンツェンミュラーと「ドルプミュラー論争」、死への列車(一) ユダヤ人移送の制度と組織、死への列車(二) 運ばれた人々、死への列車(三) 運んだ人々、戦時下のライヒスバーン総裁、敗戦のドルプミュラー、〔おわりに ドルプミュラーとはだれか〕W氏の宿題、ドルプミュラー 錯誤の悲劇、何(か)を学べるのか、組織への侵入、ドルプミュラーの位置づけ―「早生的ナチ・エリート」として―、老人のあした、「躓きの石」として、註、あとがき。
四六358頁
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第五部［西洋経済史］5-7．交通
5 European & American Economic History 5-7. Transportation & Communication
- 第五部 [西洋経済史] 5-14. 歴史・その他
- 5 European & American Economic History 5-14. Others
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