東方学

東方学会

1982

63

南朝の士庶区別をめぐって

野田 俊昭

士人はその家格が固定し、家系的にきまっているが、その存在価値が認められるのは、士人が就くべき官に現実に就くことによってである。他方、郷村の庶民層の有力者には、就官を媒介として士人となる望みがある者も生じた。このような情勢に乗じて、天子の支配権が新たに地方官界に及ぶことになったとしている。

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第四部[東洋経済史]4-10.社会組織・社会問題

4 Oriental & African Economic History 4-10. Social Problem, Movement & Organization

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