09193545

女性歴史文化研究所紀要

Bulletin of Institute for Women's History & Culture

京都橘大学女性歴史文化研究所

Institute for Women's History & Culture, Kyoto Tachibana University

2006

14

報告:女性歴史文化研究所国際シンポジウム「ミシンと女性と経済」

Sewing Machine: Women and Economy

アンドリュー・ゴードン,中谷 文美,松浦 京子,木村 健二

GORDON, Andrew / Nakatani, Ayumi / Matsuura Kyoko / Kimura, Kenji

〔Ⅰ.ミシンの宣伝と利用から読み取る女性像〕はじめに、なぜミシンを研究するのか?、ミシンの利用者は誰?、なぜ人びとはミシンを買うことができたのか? なぜ購入を決心したのか?、ミシンはどのように何のために使われたのか、近代国家に奉仕する「伝統的」な良妻賢母像、近代女性の自活・独立という肯定的なイメージ、科学的で合理的・投資を重要視する女性の「近代」生活を肯定する、ミシンを「解放された、楽しさと喜びを追求するモダン生活への鍵」と肯定する、「女性が合理的に楽しみながら生きることを肯定する文化」の誕生とミシンのかかわり(アンドリュー・ゴードン)、〔Ⅱ.ミシンは女性を解放したか?─インドネシア女性にとっての縫製労働の意味─〕はじめに、バリ農村における織布業、機は「女性の道具」・ミシンは「男性の道具」、都市部における縫製業、縫製業が引き起こした「お手伝いさん」不足、ある既製服業経営者へのインタビューから、村で機を織る女性・都市でミシンを踏む女性、工場労働と女性、さいごに(中谷文美)、〔Ⅲ.19世紀イギリス衣類縫製業と女性ミシン掛け工〕ミシンと19世紀イギリスの女性、ミシン導入期のイギリス衣類縫製業、労働力構造の変容─女性・ユダヤ人移民、衣類縫製業におけるミシン、重層的な下請け生産を可能にしたもの、下請け生産蔓延の背景にカジュアル・ワーカーの存在、ミシンが衣類縫製業と女性労働に与えた影響、女性労働にとってミシンとは(松浦京子)、〔Ⅳ.コメントおよび討論〕コメント:木村健二、討論。

日本語 / Japanese

第一部[総覧]1-8.歴史一般

1 General History 1-8. History in General

  • 第四部 [東洋経済史] 4-14. 歴史・その他
  • 第五部 [西洋経済史] 5-14. 歴史・その他
  • 4 Oriental & African Economic History 4-14. Others
  • 5 European & American Economic History 5-14. Others
  • アジア・アフリカ
  • Asia and Africa