9784784213573
伝統工藝再考 京のうちそと―過去発掘・現状分析・将来展望―
Traditional Japanese Arts & Crafts:A Reconsideration from Inside and Outside Kyoto
稲賀 繁美【編】
INAGA, Shigemi
2007
思文閣出版
Shibunkaku Publishing Co.,Ltd.
「工藝」の脱構築のために(稲賀繁美)〔伝統の諸相〕日本の伝統工藝の源流としての正倉院宝物(木村法光)、工芸を読み工芸を書く―近世の京都と乾山焼(リチャード・ウィルソン)、琳派の近代と国際性(玉蟲敏子)、1930年代の工藝と「伝統」(土田真紀)、伝統文化の国際的認知をめぐる問題(佐野真由子)〔東西の往還〕明治工藝論(樋田豊郎)、明治政府と伝統芸術(横溝廣子)、柴田是眞と京文化(柏木加代子)、パリに眠る翻訳手稿(今井祐子)、ボウズ・コレクションにみる19世紀輸出工芸の一様相(畑智子)、エミール・ガレにおける工芸と美術(鵜飼敦子)、知られざる伝統工芸―明治期京都の七宝産業の盛衰(後藤結美子)〔モダニズム美学と装飾デザイン〕京都におけるモダニズム美学と装飾・工藝の相克(稲賀繁美)、近代の琳派としてのデザイナー・神坂雪佳(佐藤敬二)、和紙の近代的生成と工/芸の諸相(磯部直希)、画家・藤田嗣治(林洋子)〔東アジア工藝の近代〕近代日本工芸と植民地(西原大輔)、植民地朝鮮の工芸と日本(朴美貞)、清末における勧業博覧会の受容と都市空間の再編過程(徐蘇斌・青木信夫)、清末から民国期にかけての中国の工芸美術教育と日本(西槇偉)、鹿間時夫と「満洲」における民藝蒐集(戦暁梅)〔美意識の相克と価値観の葛藤〕美意識の衝突―韓国と日本の美術工藝比較論に向けて(閔周植)、情報技術革命と工芸の将来―民藝運動を手がかりとして(鈴木禎宏)、工芸を問い直した内田邦夫のクラフト運動(吉村良夫)〔経営と流通の国際的変貌〕職人とは誰か 民族誌のなかのインド職人カースト像の再考(金谷美和)、麻の糸積みと手織りの現状(ひろいのぶこ)、変わりゆく仏壇・仏具業界(伊藤奈保子)〔伝統工藝の現在〕「光峯の織物美術」を中心とする京都の伝統工芸が抱える諸問題について(龍村光峯)、伝統の将来・伝統,人まず在りき(山田実)、漆芸の国際化への取り組み(栗本夏樹)、何故に「東京焼」(中村錦平)〔将来への展望〕伝産法制定に至るまでの背景と伝統的工芸品の枠組(岸本康志)、転換点を迎えた京都の伝統産業政策(柿野欽吾)、京都府・京都市における伝統産業振興条例制定について(西口光博)、市場性を中心に伝統工芸〈手仕事等〉の展望を探る(大滝幹夫)、京都の美術をさらに力強くするために(原田平作)、工藝の将来あるいは「ものつくり」再考(稲賀繁美)。
A5833頁、索引ほか37頁
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