経済学雑誌

大阪市立大学経済研究会

1952

27(1-3)

中世南スラヴ農民の家族形態について

川久保 公夫

チェコのスラブ史家パイスカーはラヴレーによって提起され、ドイツ歴史学派によって受入れられた「原始的氏族共同体」としての南スラヴの大家族(ツアドルガ)の構成を否定し、古代スラブはいかなる家族共同体をももたず、少くとも14世紀前には大家族は皆無であったという。この見解に対して筆者が詳細に批判検討を加えたものである。

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第五部[西洋経済史]5-3.原始産業・土地制度

5 European & American Economic History 5-3. Primary Sector of Industry & Land System