歴史
東北史学会
1955
9
マツクスウエーバーにおける封建制と荘園制
猪狩 常雄
封建制的支配に内在する内的盾矛(支配的側面と対等的側面)が、荘園制下では封建制を維持統合してゆく方向へ変化する。ウエーバーはこれを“適合連関関係”と名付け、両制度の関係を説明している。本論文では右の関係において、封建制の矛盾を領主・農民間の対立に求むべきことを主張した石母田正の論文を批判し、ウエーバーもまた右の対立を重視していることを指摘し、更にウエーバーの連関性論が社会経済的見地より発したものである点を強調している。
日本語 / Japanese
第一部[総覧]1-6.経済史一般
1 General History 1-9. Economic & Business History in General