人文学報

京都大学人文科学研究所

1954

5

英国農業革命の技術構造

飯沼 二郎

英国農業革命の技術的内容をなしたノーフォークの農法、その中核をなしたカブ裁培(タル農法)は、重商主義政策の犠牲に供され、消滅する運命にあつた階層の一員によつて、この運命に対するあがきの現われとして考案されたものであり、しかもその農法が、大農企業化せしめるための技術的基盤を提供して、その階層の消滅を促進するに役立つた過程を説く。

日本語 / Japanese

第五部[西洋経済史]5-3.原始産業・土地制度

5 European & American Economic History 5-3. Primary Sector of Industry & Land System