史林

史学研究会

1955

38(5)

應劭「火耕水耨」注より見たる後漢江淮の水稲作技術について

米田 賢次郎

後漢の人應劭の火耕水耨の注を手がかりとして、後漢の稲作は手まき條播で1年休閑ではなく、除草の注意もゆき届いた進歩した栽培法であることを述べ、この農法の萌芽はすでに前漢にも考えられるが、当時の豪族の大土地経営にともなつて普遍化したものであることを論じ、併せて火耕水耨は当時の普遍的な水稲技術と考えられていないことを明らかにしている。

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第四部[東洋経済史]4-3.原始産業・土地制度

4 Oriental & African Economic History 4-3. Primary Sector of Industry & Land System

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