史学雑誌

史学会

1956

65(1)

フランス領主制の基本的特質

井上 泰男

最近の仏・白史学の成果の再検討を通じて、中世フランスにおける領主制の基本的特質を明かにしたもので、荘園制の経済的変化は、さし当つては、領主権の強化と農民の隷属関係の拡大を伴つたこと、seigneurie=chatellenie の成立は、この後の意味における2つの平行する過程の統一としてあらわれたことを究明する。

日本語 / Japanese

第五部[西洋経済史]5-3.原始産業・土地制度

5 European & American Economic History 5-3. Primary Sector of Industry & Land System