史学雑誌

史学会

1959

68(8)

ラウレイオン銀山における鉱山採権の問題—ポーレータイ碑文の解釈を中心として—

伊藤 貞夫

古典ギリシヤのポリスによるラウレイオン銀山採掘権の掌握、さらには持分地下の鉱床に対するポリスの採掘権貫徹という事態が、本質的には市民全員による採掘権の共有を意味し、そこには強固な共同体的慣習が見られたことを明かにしたものである。

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第五部[西洋経済史]5-3.原始産業・土地制度

5 European & American Economic History 5-3. Primary Sector of Industry & Land System