東方学
東方学会
1966
32
明代中期以降の福建における水利機構の変貌について
前田 勝太郎
明代中期以降の福建においては、貨幣経済の発展に伴う農業生産力の上昇に対応して、有力郷紳が無主の地盤を私占して水田を造成し、実力によって水利を横奪する形勢が顕著となり、これに対して、次第に自立性を高めた農民が抵抗を試み、水利機構に変化が生じ、かくて共同体解体の萠芽が形成されるに至ったと説く。
日本語 / Japanese
第四部[東洋経済史]4-3.原始産業・土地制度
4 Oriental & African Economic History 4-3. Primary Sector of Industry & Land System
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