国史学研究

龍谷大学国史学研究会

2000

24

丸山真男の福沢諭吉論について

国武 英人

はじめに、以下3節に分けて、「福沢惚れを自認する」丸山真男の福沢論の問題点を、丸山の福沢に対する評価として、国家に対する否定的独立を保持する主体意識の形成および権力行使についての「わきまえ」を見出したり、戦後の思想・精神的混乱期において今日的意義を強調することが、「福沢惚れ」の結果による福沢の国家主義的立場・現状肯定主義者としての側面を見落させ、それがまた丸山政治史学の問題点ともなっていることを論ずる。

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第二部[日本歴史]2-9.思想史

2 Japanese History 2-9. Thought

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