関西大学経済論集

関西大学経済学会

1955

5(1)

初期独占における「収益特権」—「初期独占の構造」への序説—

矢口 孝次郎

イギリスにおける資本主義成立期の前半に当る時期は、同時に又テユーダー及びスチユアートの絶封王政の時期であるが、本稿におそいてはこの経済史的・政治史的に重複する2つの時期の関連を理解する重要な鍵の1つとして、初期独占の問題をとり上げ、而してこの初期独占の構造を理解するために、その前提として先ずこれを国内独占、特に収益特権の問題に限定して、これに関する若干の問題を究明せんとするものである。

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第五部[西洋経済史]5-1.通載

5 European & American Economic History 5-1. General