経済史研究

大阪経済大学日本経済史研究所

1999

3

経済史再考—前近代社会を中心に—

網野 善彦

自給自足経済から商品貨幣経済への発展、狩猟・漁労・採集経済から農業・牧畜、工業化・産業経済への発展という従来の発展段階論が破綻しているとの考え方から、その考え直しを提唱し、一例として日本の封建社会での百姓イコール農民という前提のあやうさを、愛媛県の二神島や石川県能登の時国家の事例を用いて検討し、「農」と表現された史料や概念にさまざまな職業の人々が含まれていることを指摘して、百姓概念や発展段階論の再考を促している。

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第三部[日本経済史]3-1.通載

3 Japanese Economic History 3-1. General

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