03850048

名古屋学院大学論集(社会科学篇)

The Nagoya Gakuin Daigaku Ronshu ; Journal of Nagoya Gakuin University

名古屋学院大学総合研究所

University Research Institute, Nagoya Gakuin University

2009

46(2)

革命理論としてのキリスト教およびマルクスとニーチェの理論

Christianity as Revolutionary Theory

東方 淑雄

TOHO, Yoshio

19世紀の大思想を壊したニーチェというアンチ・クリスト、19世紀のマルクスの理論が20世紀になってから変革した現実、日本の1960年代から70年代という激動期の社会理論、マルクス主義崩壊の予言の書について、19世紀の哲学者ニーチェとはなにものか、ニーチェのキリスト教批判の論理、キリスト教とルサンティマンのかかわりについてのニーチェの理解、イエスの活動と弱者のルサンティマンは壮大な千年王国(共産主義)を生んだ、弱小貧者は善・正義,強大富者は悪・不正とする宗教、マルクス主義はキリスト教と関係があるのか、キリスト教の継承者マルクスと反逆者ニーチェ、19世紀西欧キリスト教社会・文化を否定するマルクスとニーチェ、ニーチェの抽象的隠喩・マルクスの科学的法則(永劫回帰と体制発展・革命)の共通性、マルクスとニーチェの19世紀恐慌論、ニーチェの隠喩的恐慌論の効用性と時代批判性、マルクスもニーチェもキリスト教文化の中で育ち生きていた、マルクスの革命論はヨハネの黙示録を継承している、共産主義革命の原型はヨハネの黙示録にある(再論)、19世紀の西欧キリスト教諸国間の不均等発展性、恐慌の後進国的理論把握は大思想を生む、20世紀はニヒリズムの時代なのか、ニーチェのニヒリズムと20世紀の世界の現実、マルクスの恐慌論と革命論、19世紀のニヒリズムは恐慌が,20世紀のニヒリズムは革命の失敗が生んだ、マルクス本来の恐慌・革命論は対策としての社会政策を生まなかった、マルクスとニーチェの恐慌論の現代的意義、マルクスの恐慌論は正確・革命論は失敗、マルクス経済学における恐慌と革命の関係、恐慌は革命の契機となりうるか、プロレタリア革命の失敗はケインズ理論への無知と修正主義を敵視・排除したことによる、経済的恐慌の循環的襲来によるだけでは資本主義は崩壊しなかった、『マルクスは生きている』から『現代に生きるケインズ』への橋渡しのために。

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第五部[西洋経済史]5-12.政治経済思想

5 European & American Economic History 5-12. Economic, Political & Social Thought