日本歴史

日本歴史学会

1963

179

天平神護元年における和気王の謀反

中川 収

和気王の謀反事件は、仲麻呂の乱後における政界、特に皇嗣末決定の状態が生んだものであると論じ、その事件が称徳女帝をして自己の考えていたことを急に実現させるに到らしめ—道鏡の太政大臣禅師の就任—、そのことは、貴族を反発させ、後の藤原氏興隆の遠因ともなったことを論じている。

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第二部[日本歴史]2-7.政治史

2 Japanese History 2-7. Politics

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