同志社商学

同志社大学商学会

1985

37(1・3)

ソブール著「フランス革命」に含まれる理論的混乱について(3・4)

小林 良彰

ブルジョアジーの党派についての説明が不十分である、「法律革命」という言葉で問題の本質を混乱させている、7月14日の経済的因果関係が正確に説明されていない、亡命貴族の本質を正確に表現していない、封建的諸権利をめぐる支離滅裂の説明、領主権の廃止と封建制度の廃止を混同するべきではない、バスチーユ占領の成果を8月4日の宣言(領主権の廃止)に見出そうとする誤り、財政改革の意味が正確に説明されていない、領主権の無償廃止について2つの時期を主張する誤り、フイヤン派とジロンド派の相違点を明確にしていない、1792年8月10日の勝者がジロンド派であることを明記せよ、上層ブルジョアジーが没落して大ブルジョアジーが権力の座についたかのようにいう矛盾、ジロンド派と山岳派を分つ基本的対立点が明確にされていない、山岳派は庶民の代表者かそれともブルジョアジーの代表者か、平原派(中央党)についての説明が不十分である、ジロンド派追放によりサンキュロットが政権についたと断言する誤り、ジロンド派没落の理由について間違った説明をしている、ジロンド派追放の窮極的原因。

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第五部[西洋経済史]5-13.政治・法制

5 European & American Economic History 5-13. Politics & Law

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