思想

岩波書店

1972

573

青年ヘーゲルにおける「疎外論」の出発—ユートピアのジレンマ—

加藤 尚武

疎外論の形成がいかなる経験であったかが問われねばならない、ヘーゲルはヘーゲル批判を先取している、「疎外論」が歴史意識の原型を形成する、民衆支配と自然支配において等根源的なもの、自らの「疎外論」に直面して困惑におちいったヘーゲルが主観・客観の根源的統一という新しい思想にたどりつく、愛による人間回復は可能か、歴史の人間性を問うことから、人間の歴史性を問うことへの転回、からなる。

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第五部[西洋経済史]5-14.歴史・その他

5 European & American Economic History 5-14. Others