史学研究
広島史学研究会
1972
116
トゥールのグレゴリウスと「聖マルチヌスの座」—ガロ=ローマ人の意識変革に関する一考察—
橋本 龍幸
本稿では、ウォレス—ハドリルの示唆を踏え、トゥールをとりまくガリアの実情をみながら、グレゴリウスが聖マルチヌス及びその司教であったことが、かれにいかなる自覚・使命感を与えていたかを検討する。そしてこの検討を通して、グレゴリウスの諸々の意識を構造的に捉え、古代から中世への過渡期に生きたガロ=ローマ人たちの意識変革を探る一指標としている。
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第五部[西洋経済史]5-14.歴史・その他
5 European & American Economic History 5-14. Others