駿台史学

駿台史学会

2002

114

国家的名声と実益—幕末期のオランダ対日外交政策への一視点—

小暮 実徳

初めに、幕末期における対日外交政策—一次史料の分析から、本論—幕末期のオランダ対日政策(アメリカのアジア政策に対するオランダの対抗、多難な極東政策—オランダ本国と東インド政庁の確執、新しい状況下でのオランダの対日“国家的名声と実益”政策、日本におけるオランダの優位に関する東インド政庁の懸念、オランダに好意的な状況における対日政策—1855年日蘭暫定協約・1856年日蘭和親条約締結から日蘭追加条約へ、植民相パヒュットと東インド総督ダイマール・ファン・トウィストの対立、植民省内の対立—植民大臣と“日本部局長”クラッペ、対日修正政策—緩やかな圧迫手段を用いて、日蘭貿易の刷新と当時のオランダ対日関係の状況、オランダ本国の失望—1858年日米修好通商条約、アジア外交への新展開、オランダの再挑戦、終わりに。

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第二部[日本歴史]2-8.対外関係史

2 Japanese History 2-8. Diplomacy

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