成城大学経済研究

成城大学経済学会

1975

51

反トラスト政策における独占について—1945年アルコア事件判決を中心として—

師 俊紀

はじめに、アルコア事件判決、アルコア判決における経済的考慮、おわりに。アルコアは1940年まで、アメリカ国内で唯一のアルミニウム生産者であったが、1937年に政府司法省から、アルミニウム新地金の製造と販売を独占して、シャーマン反トラスト法に違反するとして告発され有罪判決となった。市場支配の状態という独占の経済的概念を、法禁の対象とした点で画期的なものとされる。

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第五部[西洋経済史]5-6.企業・組合・経営・会計

5 European & American Economic History 5-6. Business, Management, Account & Union