早稲田政治経済学雑誌

早稲田大学政治経済学会

1955

134

地主手作と寄生地主制

正田 健一郎

明治初年の状態から類推して、江戸時代における地主手作から寄生地主制への転換が特に商品経済が発達した地域で著しかつたとし、その転換は、地主の恣意で行われたものでなく、前提として高額な年貢負担の上に高率な小作料を支払いうる小作人の存在の可能性がなければならないこと、換言すれば、農業生産力の増大、貨幣商品経済の発展は、寄生地主制拡大の原因であると共に、拡大可能の条件であつたと説く。

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第三部[日本経済史]3-23.身分・階級

3 Japanese Economic History 3-23. Social Position & Class

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